エイリアン:ロムルスとレムスの意味は?続編はある?

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

大人気SFホラー映画『エイリアン』シリーズの最新作『エイリアン:ロムルス』。

私も『エイリアン』シリーズが大好きなので、楽しみにしていました。

まず気になったのが、タイトルの”ロムルス”という言葉です。

ロムルスとは何なのか、どういう意味なのか、調査、考察していきたいと思います。

そして、『エイリアン:ロムルス』の続編があるのかどうかも気になりますね。

”ロムルス“とは何?どんな意味がある?

まず映画の中では、舞台となる放棄された宇宙ステーション「ルネサンス」のモジュール名として「ロムルス」が登場しました。

「ルネサンス」は2区画で構成される研究用宇宙施設となっており、一方が「レムス」、もう一方が「ロムルス」と名付けられていました。

主人公のレインたちは「レムス」から「ロムルス」へ進んでいきましたね。

ちなみに、『エイリアン:ロムルス』は『エイリアン1』と『エイリアン2』の間の話ということですが、「レムス」を『エイリアン1』の宇宙船「ノストロモ号」、「ロムルス」を『エイリアン2』のLV-426のコロニーのデザインに寄せているそうです。

そもそもロムルス(Romulus)とレムス(Remus)とは、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟の名前で、ローマの建設者であり、兄のロムルスはローマの初代王となったと伝えられています。

それがなぜ映画『エイリアン:ロムルス』のタイトルと宇宙ステーションの名前となったのでしょうか。

『エイリアン』シリーズでは、前日譚として描かれた『プロメテウス』と『エイリアン: コヴェナント』のタイトルが宇宙船の名前としても登場しています。

”プロメテウス”は、ギリシア神話に登場する神で、人間を創造し、天の火を盗んで人間に与え、文明と技術を教えたとされています。

”コヴェナント“(Covenant)とは「契約」という意味があり、ユダヤ教やキリスト教において「コヴェナント=ユダヤ人と神との聖約」を意味し、神がイスラエルの民に与えることを約束した「約束の地」を謳っています。

それぞれ映画の内容やテーマを示すようなタイトルとなっています。

『エイリアン:ロムルス』もそれらと同じように、映画の内容やテーマを示すような伝説から着想を得て名付けられました。

フェデ・アルバレス監督は、

「ロムルスとレムスは神話に登場する双子の兄弟。最終的にはロムレスはレムスを殺してしまうんだけど、本作の登場人物の多くは、文字どおり兄弟姉妹だったり、あるいはそう言ってもいいような関係性を築いている。キャラクターに関して言えば、そういう彼らの兄弟愛について語っているので、この名前を選んだわけです」

https://moviewalker.jp/news/article/1215282/

と答えています。

確かに、主人公のレインとアンドロイドのアンディの兄弟を始め、登場キャラクターの関係やその変化がロムルスとレムスを連想させます。

実際に映画を観て、エイリアンやサバイバルホラー映画ということより、人間ドラマに重きを置かれているのを感じましたね。

さらに、ローマ神話のロムルスとレムスがオオカミに育てられたことから、人間が攻撃的な生き物を通じて力を得ることを描写しようとしたそうです。

ロムルスの研究室の扉には、ロムルス・レムス兄弟とオオカミの姿がウェイランド・ユタニのロゴと共に刻まれています。

また「Romulus」という7文字には、『エイリアン』シリーズの7作目という意味も込められているとのこと。

ちなみに『エイリアン1』に登場する宇宙船の名前「ノストロモ号」は、リドリー・スコット監督が以前から好きだというイギリス人作家 ジョゼフ・コンラッドの小説のタイトルからとったそうです。

さらに最後にリプリーが乗って脱出する小型艇「ナルキッソス号」は、コンラッドの小説に登場する船の名前だそうです。

『エイリアン:ロムルス』の続編はある?

ロムルスがローマの初代王となったように、『エイリアン:ロムルス』が『エイリアン』シリーズの新しい始まりになること、新たな展開を意図しているようです。

「レムス」ではなく「ロムルス」になったのは、そういうことでしょう。

また、宇宙ステーションの名前となった”ルネサンス”には、「再生」「復活」などの意味があり、一義的には古典古代の文化を復興しようとする文化運動のことを指します。

『エイリアン:ロムルス』は、『エイリアン1』で宇宙空間に放り出されたエイリアンが、宇宙ステーション「ルネサンス」によって回収され復活することから始まります。

こちらでは『エイリアン』シリーズが復活することが示唆されています。

『エイリアン4』の原題である『Alien: Resurrection』も“復活”を意味していました。

ただ、様々な監督によって4作も作られ、また『エイリアン4』の興行成績が振るわなかったこともあってか、リドリー・スコット監督は一時、エイリアンは使い古したと考えていたそうです。

しかし、このまま『エイリアン』シリーズが終わってしまうのはもったいない、まだまだ進むべき道があると考え、『プロメテウス』が生まれたそうです。

そして、『エイリアン:コヴェナント』『エイリアン:ロムルス』へと続きました。

『エイリアン:ロムルス』にも『エイリアン4』と同じような人間とのハイブリッドエイリアンが登場しました。

『エイリアン:ロムルス』が『エイリアン4』と同じような立ち位置にあり、シリーズの新たな一歩になる気がしています。

『エイリアン:ロムルス』を観終わって、最初に思ったのは、ケイは生きているのでは?ということです。

ケイは、「黒い液体」を自身に注射したことによって、彼女の胎児がハイブリッドエイリアン「オフスプリング」になってしまい、さらにはそれに殺されてしまいますが、「黒い液体」の驚異的な治癒能力によって、ケイは生きている可能性が高いと思いました。

また、『エイリアン1』のエイリアンが宇宙空間から回収されたのならば、『エイリアン2』のエイリアン・クイーンも回収されるのではと思いました。

レインやアンディのその後も気になりますよね。

『エイリアン:ロムルス』の直接の続編でなくても、絶対に『エイリアン』シリーズは続くでしょう。

ただ、『エイリアン1』を超えることはないとも思ってしまいますね。

2025年にはドラマ『エイリアン:アース』が全米配信予定です!

こちらは『エイリアン1』の前日譚にあたり、今から70年後の地球が舞台とのこと。

続報を楽しみに待ちましょう!