※ネタバレを含みますのでご注意ください。
2025年8月13日にディズニープラスの「スター」で配信開始されたドラマ『エイリアン:アース』
「エイリアン」シリーズ好きとしてとても楽しみにしていました。
映画のようにエイリアンから逃げたり戦ったりするというよりも、映画にも登場したアンドロイド(今作『エイリアン:アース』では”シンセ(シンセティック)”と呼ばれる)にAIではなく人間の意識を移した”ハイブリッド”を中心とした人間ドラマが描かれています。
ホラーやアクションを求めている方には少し物足りない部分もあるかと思いますが、ゼノモーフ(エイリアン)以外のクリーチャー、エイリアンが新登場したり、気になることばかりでワクワクします。
ロボット(アンドロイド)の種類と名前
「エイリアン」シリーズでは何体ものアンドロイドが重要なキャラクターとして登場してきました。
今作では新型として、人間の意識を移した人間型ロボット”ハイブリッド”が登場しました。
それぞれの違いを理解しておかないと、見た目はみんな人間そのものなので誰がなんなのかわからなくなってしまいます。
1話の冒頭で、未来における不死の存在として3種が紹介されました。
- サイボーグ
体の一部がマシンである人間で、ロボットではありません。
不死かどうかは怪しいです。
ウェイランド・ユタニ社の社員であり、マジノ号のチーフ・セキュリティ・オフィサーであるモローがサイボーグです。
肺を人工肺に交換されたハーミットもサイボーグといえます。 - シンセ(シンセティック)
人工知能AIを持つ人間形ロボットです。
これまでのシリーズではアンドロイドや合成人間と呼ばれていました。
そもそも命を持っているのか、生きているといえるのか、分かりません。
ハイブリッドたちを統率しているカーシュがプロディジー社のシンセです。 - ハイブリッド
シンセに人間の意識を移植した、人間とロボットの融合体です。
人間を遥かに凌ぐ知能と身体能力を備えています。
ウェンディ、スライトリー、スミー、カーリー、ニブス、トゥートルズがハイブリッドです。
「エイリアン」シリーズでは、生と死、永遠、創造などがテーマとして扱われ、特にアンドロイドを通して描かれてきました。
今作ではアンドロイドに人間の意識を移すことができれば永遠に生きられるのではないかという考えから、ハイブリッドが作られています。
ウェイランド・コーポレーションの社長ピーター・ウェイランドが永遠の命を求め、アンドロイドを創造したように。
新登場クリーチャー(エイリアン)の種類と名前
『エイリアン:アース』には、ゼノモーフ(いわゆるエイリアン)以外に、新たに4種類のクリーチャーが登場しています。
まだ不明な点も多い未知の地球外生命体たちです。
ゼノモーフ
”エイリアン”とは元々英語で「外国人」「異邦人」を意味する言葉でしたが、「エイリアン」シリーズのヒットにより「宇宙人」「異星人」を指す言葉として定着しました。
そして、一般的にエイリアンといえばこのゼノモーフのことを指すといっても過言ではありません。
卵の状態がオヴォモーフ、卵から出てくるサソリのような形体をフェイスハガー、宿主を突き破って出てくるのがチェストバスター、成体がゼノモーフと呼ばれています。
今作では、ハイブリッドのウェンディがゼノモーフと意思疎通ができるようで、新たな展開になっています。
T.オセルス(T. OCELLUS)

新種の中で一番注目を集めているのが、複数の黒目がある目玉にタコのような吸盤のある触手を持つ眼球寄生体、T.オセルスです。
標的の目を抉り出して、新たな目として寄生し、視覚経路を再構築して脳を乗っ取ります。
高度な知能を持っており、ゼノモーフにも寄生しようとするほどの身体能力、攻撃力、フェイスハガーのような執拗さも持ち合わせています。
今後人間に寄生するだろうとの予想を超えて、人間の死体に寄生しました。
吸血虫型エイリアン(名称不明)
ダニのように人間に噛みついて血を吸う虫のようなエイリアン。
人間の目を盗んで、ケースを内側から開けて水筒の水に卵を産むなど、知能も高いようです。
卵は体内で孵化し、血を吸います。
さらに、無理やり剥がそうとすると猛毒ガスを発生させ、このガスを吸った人間は数秒で死んでしまいます。
甲虫型エイリアン(名称不明)
ハエのようなクワガタのような甲虫型のエイリアン。
食料となる有機生命体が存在しない惑星に生息していたようで、金属などを体液で溶かして食べます。
金属とシリコン製の体を持つハイブリッドであるトゥートルズが餌食となってしまいました。
ケージの天井隅に巣をつくり、獲物が来るのを待ち構えています。
このエイリアン自身は有機生命体だと思われますが、詳細は不明です。
このエイリアンがトゥートルズを殺した第6話のタイトル「ザ・フライ」はこのエイリアンのことを指しているのでしょうか。
植物型エイリアン(名称不明)
触手を持った植物型のエイリアン。
天井にぶら下がり、壁を這って移動する姿は、ヒトデのようにもタコのようにも見えます。
触手からは意思が感じられ、コミュニケーションが取れそうな雰囲気。
これまでは誰にも危害を加えていません。
もしかしたら他のエイリアンとは異なり危険なエイリアンではないかもしれません・・・
と期待していたら、プロディジー社の保安部隊員のサイベリアンが頭から丸かじりされてしまいました。
結局5種とも危険生物でした。
ウェイランド・ユタニ社はやはり軍事利用のために宇宙から捕獲してきたのでしょうか。
ウェイランド・ユタニ社はいつからゼノモーフの存在を知っているのでしょうか。
舞台である2120年の地球は5つの巨大企業(プロディジー、ウェイランド・ユタニ、リンチ、ダイナミック、スレッショルド)によって統治されていますが、5種のエイリアンを暗示しているような気がしています。
今後の展開が楽しみです。