2024年に『エイリアン:ロムルス』が公開され大ヒットを記録しました!
2025年夏には、「エイリアン」シリーズ初のオリジナルドラマシリーズ『エイリアン:アース』がディズニープラス「スター」にて配信されるなど、今後も続編が企画されていたり、『エイリアン』シリーズが復活、盛り上がっているのを感じており、エイリアンファンとしては本当に嬉しいです。
『エイリアン:ロムルス』が初めてのエイリアン作品という方もいると思います。
『エイリアン』シリーズも『プレデター』とのクロスオーバー作品や前日譚シリーズ、スピンオフ作品など、作品が多数になってきているためどれから観たらいいのか迷っている方もいると思います。
『エイリアン』シリーズを観るならどの順番で観たらいいのか、時系列も併せてお伝えしたいと思います。
『エイリアン』シリーズの公開順とあらすじ
『エイリアン』シリーズは2025年現在9作品あり、大きく分けると、1~4のメインシリーズ、『プレデター』シリーズとのクロスオーバー作品、エイリアン誕生の起源を描いた前日譚シリーズ、スピンオフ作品の4つに分けられます。
まずは『エイリアン』シリーズ公開順に簡単に紹介します。
『エイリアン』シリーズは名監督たちが監督を務めており、それぞれ監督のカラーが作品に表れているため、ぜひ監督による違いにも注目してほしいです。
エイリアン(1979年)
原題:Alien
監督:リドリー・スコット
脚本:ダン・オバノン
舞台:西暦2122年、宇宙貨物船「ノストロモ号」
『エイリアン』シリーズの第1作目で、宇宙船の中で乗組員たちが未知の生物に次々と襲われる恐怖を描いた、SFホラーの古典といえる名作中の名作です。
『エイリアン』シリーズは多数ありますが、正直この『1』を超える作品はないと思いますし、今後も『エイリアン』シリーズである限り『1』超える作品は生まれないのではないかと思います。
しかし、いつか『1』を超える作品が生まれることを期待しています。
それほど名作であり絶対に観てほしい作品です。
「エイリアン(Alien)」という名詞は、元々は外国人を意味する言葉でしたが、映画『エイリアン』がヒットしたことにより、今では映画『エイリアン』に登場するH・R・ギーガーがデザインしたモンスターを始め、攻撃的な異星人のことを指す言葉になりました。
リドリー・スコット監督は、『エイリアン』の前日譚シリーズ『プロメテウス』『エイリアン: コヴェナント』で監督を務め、『エイリアン:ロムルス』では製作総指揮を務めています。
その他、『ブレードランナー』、『グラディエーター』シリーズ、『オデッセイ』などの監督を務めています。
エイリアン2(1986年)
原題:Aliens
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
舞台:西暦2179年、惑星LV-426
前作『1』から57年後。
エレン・リプリーの乗った脱出艇が偶然発見され救助される。
エイリアンが発見された小惑星LV-426は20年前からテラフォーミングされ多数の入植者たちが移住していたが、突如連絡が途絶える。
調査のため植民地海兵隊が派遣されることになり、リプリーも同行するが、やがてエイリアンと遭遇する。
原題の『Aliens』の通り無数に繁殖したエイリアンと兵士たちとの戦いを描いた、前作のSFホラーにアクション要素を加えた作品です。
ジェームズ・キャメロン監督は、『ターミネーター』シリーズ、『タイタニック』、『アバター』シリーズなどの監督を務めています。
エイリアン3(1992年)
原題:Alien 3
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ラリー・ファーガソン
舞台:西暦2270年、流刑惑星フィオリーナ161(通称フューリー)
前作『2』から91年後。
リプリーら生存者たちが乗る植民地海兵隊の宇宙戦艦スラコ号で謎の事故が発生。
スラコ号から自動的に切り離された脱出艇は、流刑惑星フィオリーナ161(通称「フューリー」)へ墜落する。
リプリーは、フューリーで生活していた凶悪な男性囚人たちと共に一切の武器がない状況でエイリアンに立ち向かう。
デヴィッド・フィンチャー監督の映画初監督作品ですが、脚本が完成しないまま撮影が始まり、製作の主導権をめぐって20世紀フォックスと連日口論した上、最終的に完成した作品をスタジオに再編集されてしまったため、本人は自作として認めていないそうです。
ヴィッド・フィンチャー監督は、『セブン』『ファイト・クラブ』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』『Mank/マンク』などの監督を務めています。
エイリアン4(1997年、日本公開1998年)
原題:Alien: Resurrection
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジョス・ウィードン
舞台:西暦2470年、軍の実験宇宙船「オーリガ」
前作『3』から200年後。
リプリーは、フューリーの宇宙刑務所に残されていた血液をもとに、軍の科学者たちによりクローンとして再生される。
彼らの目的は、リプリーの体内に寄生するエイリアン・クイーンの摘出であり、エイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することだった。
やがて、エイリアンの繁殖にも成功するが・・・
ジャン=ピエール・ジュネ監督は、『アメリ』『ロング・エンゲージメント』などの監督を務めています。
エイリアンVSプレデター(2004年)
原題:Alien vs. Predator
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
舞台:西暦2004年、地球・南極のブーヴェ島
エイリアンと同様に、ハリウッドが生み出した人気のクリーチャー、プレデターとの夢の対決を描いたクロスオーバー作品第1弾。
『エイリアン1』の118年前、2004年の地球。
人工衛星が南極のブーヴェ島に大規模な熱反応を感知。
調査の結果、熱源が地中深くの遺跡であると判明する。
大企業ウェイランド社の社長であるビショップ・ウェイランドは、各部門のプロフェッショナルを編成した遺跡調査チームを率いて遺跡の調査へと向かう。
ポール・W・S・アンダーソン監督は、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』シリーズや『モンスターハンター』などの監督を務めています。
AVP2 エイリアンズVS.プレデター(2007年)
原題:Aliens vs. Predator: Requiem
監督:コリン・ストラウス
グレッグ・ストラウス
脚本:シェーン・サレルノ
舞台:西暦2004年、地球・アメリカ・コロラド州ロッキー山脈麓の森、ガリソン市
エイリアンとプレデターとの夢の対決を描いたクロスオーバー作品第2弾。
前作『エイリアンVSプレデター』の直後。
南極での戦いの際にプレデターの体内に寄生していたチェストバスターが孵化し、プレデターの性質を受け継いだ新種のエイリアン「プレデリアン」として成長する。
プレデリアンは宇宙船内にいたプレデター達を殺戮し、船体にダメージを受けてコントロールを失った宇宙船は、アメリカ・コロラド州ロッキー山脈麓の森に墜落する。
『タイタニック』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『300 〈スリーハンドレッド〉』などでVFX(視覚効果)やCGアニメーションを担当してきたコリン&グレッグ・ストラウス兄弟が監督を務めています。
プロメテウス(2012年)
原題:Prometheus
監督:リドリー・スコット
脚本:デイモン・リンデロフ
ジョン・スペイツ
舞台:西暦2089年 地球、2093~2094年 惑星LV-223
エイリアンの誕生の謎を描いた前日譚シリーズ第1弾。
西暦2089年、考古学者のエリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは未知の古代遺跡を発見。
その壁画の構図は、それまで見つかった地球上の時代も場所も異なる複数の古代文明のものと共通点があった。
エリザベスはそれを知的生命体からの招待状と分析、人類が追い続けていた種の起源の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
巨大企業ウェイランド社選抜の科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙探査船プロメテウス号で星図の示す別の恒星系を目指して地球を旅立つ。
『エイリアン1』のリドリー・スコットが監督を務めています。
エイリアン: コヴェナント(2017年)
原題:Alien: Covenant
監督:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン
ダンテ・ハーパー
舞台:西暦2104年 未知の惑星
エイリアンの誕生の謎を描いた前日譚シリーズ第2弾。
2104年、植民船コヴェナント号は、人類初の宇宙移住計画により、2000人の入植者と1000体以上の人間の胎芽を乗せ、惑星オリガエ6に向けて航行していた。
ところが、突如発生したニュートリノの衝撃波を受け、甚大なトラブルに見舞われてしまう。
船の復旧作業中、謎の信号を受信する。
解析の結果、信号の発信源はオリガエ6より遥かに近く、移民に好条件と思われる惑星と判明。
コヴェナント号は進路を変更して信号の発信元である惑星へと向かう・・・
前作『プロメテウス』に引き続き、『エイリアン1』のリドリー・スコットが監督を務めています。
エイリアン:ロムルス(2024年)
原題:Alien: Romulus
監督:フェデ・アルバレス
脚本:フェデ・アルバレス
ロド・サヤゲス
舞台:西暦2142年 ジャクソン星、宇宙研究施設ルネサンス
『エイリアン1』から20年後の西暦2142年。
劣悪な環境のジャクソン星に開発された、ウェイランド・ユタニ社所有の鉱山で働くレイン・キャラダインは、アンドロイドのアンディと共に不遇な生活を送っていた。
労働契約期間を満了し、かねてから希望していたユヴァーガ星への移住を申し出るが、ユタニ社によって労働契約期間が不当に延長されてしまう。
そんな中、レインの元恋人のタイラーは、偶然ジャクソン星の周回軌道上に漂流してきたユタニ社の放棄された宇宙船内にある冷凍休眠装置を盗み出し、ユヴァーガ星へ逃亡する計画を打ち明ける。
レインは仲間たちと共に、放棄されたユタニ社の宇宙船、ロムルスとレムスの2区画で構成されている宇宙研究施設・ルネサンスへと向かう。
監督は、リメイク版『死霊のはらわた』、『ドント・ブリーズ』シリーズ、『蜘蛛の巣を払う女』などの監督を務めたフェデ・アルバレス監督。
またリドリー・スコットが製作を務めています。
エイリアン:アース(2025年)
原題:Alien: Earth
監督:ノア・ホーリー
舞台:西暦2120年 地球
『エイリアン1』の2年前、エイリアンを乗せた宇宙船が地球に墜落する。
「FARGO/ファーゴ」、「レギオン」などの海外ドラマシリーズを手掛けたノア・ホーリーが監督を務めます。
エイリアンシリーズの時系列
『エイリアン』シリーズの内、「プレデター」シリーズとのクロスオーバー作品である『エイリアンVSプレデター』『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』は、時系列としては『プレデター』『プレデター2』の後で『エイリアン1』より前の時期設定となっていますが、パラレルワールドの物語であると考えられます。
「エイリアン」シリーズ時系列順
- 2004年『エイリアンVSプレデター』
- 2004年『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』
- 2089年、2093~2094年『プロメテウス』
- 2104年『エイリアン: コヴェナント』
- 2120年『エイリアン:アース』
- 2122年『エイリアン』
- 2142年『エイリアン:ロムルス』
- 2179年『エイリアン2』
- 2270年『エイリアン3』
- 2470年『エイリアン4』
「エイリアン」シリーズを観るおすすめの順番
「エイリアン」シリーズを初めて観るなら、公開順に観るのがおすすめです。
やはり『エイリアン1』を最初に観るのがいいと思います。
その後は公開順に『2』『3』『4』と観るのが順当です。
パラレルワールド的な『エイリアンVSプレデター』『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』、前日譚シリーズである『プロメテウス』『エイリアン: コヴェナント』、「エイリアン」シリーズのオマージュ的な側面のある『エイリアン:ロムルス』は、『1』~『4』を観た後なら好きな順番で観てもいいと思います。
『エイリアンVSプレデター』『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』を観る前には『プレデター』『プレデター2』も観ておくと
いいですね。
2回目以降であれば時系列順に観るのもいいと思いますが、初めから時系列順に観ることはおすすめできません。
なぜなら前日譚シリーズである『プロメテウス』と『エイリアン: コヴェナント』は内容が難しく、エイリアンについてある程度知識がないとよく分からないためです。
「エイリアン」シリーズを観るおすすめの順番
- 『エイリアン』
- 『エイリアン2』
- 『エイリアン3』
- 『エイリアン4』
- 『エイリアンVSプレデター』
- 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』
- 『プロメテウス』
- 『エイリアン: コヴェナント』
- 『エイリアン:ロムルス』
- 『エイリアン:アース』