※ネタバレを含みますのでご注意ください。
新海誠監督のアニメ映画『天気の子』には、前作『君の名は。』のキャラクターが登場します。
ファンには嬉しい演出ですよね!
ちなみに、前作『君の名は。』には、前々作『言の葉の庭』のヒロインで古典教師の雪野百香里(ユキちゃん先生)が登場していました。
誰がどこに登場しているのか、また、『天気の子』と『君の名は。』の矛盾についてまとめました。
『天気の子』に登場する『君の名は。』のキャラクターと登場シーン
『君の名は。』の主人公 立花瀧
帆高や陽菜たちが「晴れ女サービス」の依頼を受けて立花冨美の家に行った際に、冨美の孫である立花瀧が手伝いに来ていました。
このとき瀧は帆高に対して、陽菜へ誕生日プレゼントを贈ることを提案しました。
『君の名は。』のヒロイン 宮水三葉
帆高が陽菜の誕生日プレゼントとして指輪を買いに行った、ルミネ新宿2内のジュエリーショップの店員として宮水三葉が働いていました。
迷いに迷って指輪を選び、陽菜は喜んでくれるのかと悩んでいた帆高に優しくエールを送りました。
三葉の同級生 勅使河原克彦(テッシー)と名取早耶香(サヤちん)
帆高と陽菜が初めて「晴れ女サービス」を行ったフリーマーケットのシーンで、三葉の同級生である勅使河原克彦と名取早耶香が登場しました。
克彦と早耶香が一緒に観覧車に乗っているときに、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃して驚きました。
ただし、向こうを向いており顔は見えませんでした。
三葉の妹 宮水四葉
陽菜が人柱として犠牲になり東京に晴れが戻るシーンで、三葉の妹である宮水四葉が登場しました。
学校で空を見上げる学生の一番左のツインテールの子が四葉です。
「なんか涙出るね」と話していました。
『天気の子』と『君の名は。』は矛盾している?
『天気の子』に『君の名は。』のキャラクターが登場しているということは同じ世界ということですが、『天気の子』に瀧と三葉が登場したことで、矛盾が生じてしまっています。
『君の名は。』のラスト、瀧と三葉が再会したのは2022年以降のことで、そのときは晴れていました。
しかし、『天気の子』では、2021年の初夏以降ずっと雨が止んでおらず、東京の広範囲が水没しました。
また、冨美の家が水没してアパートに引っ越した後、冨美から再び「晴れ女サービス」の依頼を受け、帆高が依頼を受けられないことを伝えに行った際に、冨美の右手に三葉が作ったと思われる組紐のブレスレットがつけられていました。
新海誠監督は、このブレスレットは三葉に作ってもらった可能性があると答えています。
これが本当に三葉が作ったものだとしたら、この時点ですでに帆高と三葉が出会っているということになります(帆高と三葉が出会う前に冨美と三葉が出会って組紐のブレスレットをもらったという可能性もゼロではありませんが)。
瀧と三葉は雨が降る前に出会っていて、時系列としては(年月は合いませんが)、『君の名は。』のラストから『天気の子』に繋がっていると考えたほうが自然です。
そうなると、帆高が陽菜の誕生日プレゼントを三葉が働いているアクセサリーショップへ買いに行ったのは、偶然ではなく、瀧の紹介だったのかもしれません。
しかし新海誠監督は、『君の名は。』のキャラクターを登場させた理由として、「個人的に、再会する前の瀧と三葉の姿を見てみたかったという気持ちもあります。」と答えています。
ということは、やっぱり二人は出会う前なのでしょうか。
帆高が三葉が働いているアクセサリーショップへ指輪を買いに行ったのも偶然ということになりますね。
まとめ
映画『天気の子』に登場する『君の名は。』のキャラクターと、『天気の子』と『君の名は。』の矛盾についてお伝えしました。
新海誠監督の作品には遊び心のあるおもしろい設定がたくさんありますね。
映画の公開前日の2019年7月18日に発売された小説『天気の子』には、映画では描かれなかったことも書かれています。
ぜひ小説『天気の子』もご覧ください。