※ネタバレを含みますのでご注意ください。
2022年7月29日に公開された映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』
『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズの6作目であり、『ジュラシック・ワールド』三部作の3作目であり完結編です。
今作でも初登場の恐竜や、新発見や最新の研究結果が反映されています。
ついに羽毛の生えた恐竜がシリーズ初登場しました!
逆に、実在した恐竜とは違う部分や映画ならではの脚色がされている部分もあります。
ここでは映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』に登場する恐竜をまとめました。
- 1 恐竜
- 1.1 ヴェロキラプトル
- 1.2 T-Rex(ティラノサウルス・レックス)
- 1.3 ギガノトサウルス(初登場)
- 1.4 テリジノサウルス(初登場)
- 1.5 ピロラプトル(初登場)
- 1.6 アトロキラプトル(初登場)
- 1.7 ディロフォサウルス
- 1.8 アパトサウルス
- 1.9 アロサウルス
- 1.10 カルノタウルス
- 1.11 バリオニクス
- 1.12 ドレッドノータス(初登場)
- 1.13 アンキロサウルス
- 1.14 イグアノドン
- 1.15 ガリミムス
- 1.16 コンプソグナトゥス
- 1.17 ナーストケラトプス
- 1.18 シノケラトプス
- 1.19 ステゴサウルス
- 1.20 パラサウロロフス
- 1.21 ブラキオサウルス
- 1.22 モロス
- 1.23 オヴィラプトル(初登場)
- 2 恐竜以外の生物
恐竜
ヴェロキラプトル
『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』すべてに登場している恐竜です。
第4作『ジュラシック・ワールド』、第5作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』に登場した個体で、主人公オーウェンによって飼育・訓練されてきた雌のヴェロキラプトル「ブルー」と、その子供である「ベータ」が登場。
非常に頭の良い恐竜として描かれています。
ブルーが単体でベータを産むことができたのは、組み込まれたオオトカゲ科のDNAにより単為生殖が可能だったとのこと。
ただ、オオトカゲ科のDNAがなくても、恐竜は単為生殖が可能だった可能性もあります。
映画のヴェロキラプトルはデイノニクスという恐竜がモデルになっており、実際のヴェロキラプトルとは異なっています。
スティーヴン・スピルバーグがヴェロキラプトルという名前を気に入り、名前だけヴェロキラプトルにしたそうです。
T-Rex(ティラノサウルス・レックス)
映画『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズのすべてに登場している、この映画の象徴といえる恐竜です。
1作目・4作目・5作目に登場したものと同じ雌の固体で、ファンから「レクシィ」と呼ばれています。
今作ではより巨大で強いとされるライバル恐竜のギガノトサウルスとの対決が描かれました。
ただ、実際にはティラノサウルスのほうが筋肉質で骨格も頑丈、顎の力も段違いで、ギガノトサウルスよりも強かった可能性が高いようです。
やはり最強の恐竜はティラノサウルスのようです。
エンディングでは、第2作『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』に登場した2頭のティラノサウルスと遭遇しています。
ファンからは緑色のほうが雄の「バック」、茶色のほうが雌の「ドゥ」と呼ばれています。
ギガノトサウルス(初登場)
ティラノサウルスを超える史上最大の肉食恐竜として有名でありながら、今作がシリーズ初登場の恐竜です。
今作では、ティラノサウルスを超える最強最恐のヴィラン恐竜として描かれています。
実際にはティラノサウルスのほうが強いとされていますが、個体差もありますし、映画に登場する恐竜たちは遺伝子操作された恐竜なので何でもありです。
第4作『ジュラシック・ワールド』に登場した架空の恐竜、インドミナス・レックスのDNAにも組み込まれています。
テリジノサウルス(初登場)
茶色の羽毛と巨大な爪が特徴的な、シリーズ初登場の恐竜です。
肉食恐竜と首の長い草食恐竜を合わせたような体と異様に巨大な爪が、これまでに登場した恐竜とは異なる姿をしており、今作で一番印象に残った恐竜です。
バイオシン・サンクチュアリのジャングルに不時着したクレアを追いかけたり、ギガノトサウルスと戦い、とどめを刺すなど印象的なシーンが多かったですね。
非常に視力が低く、独特な不気味な鳴き声を反響定位として利用しているそうです。
クレアのこともよく見えていなかったようで、助かりましたね。
目の前に現れた鹿を爪で攻撃して殺害したり、ギガノトサウルスにも戦いを挑むなど、非常に縄張り意識が強く気性が荒い恐竜として描かれています。
凶暴で一見肉食恐竜かと思いますが、草食恐竜だそうです(魚食であった説もあり)。
ギガノトサウルスと同じく、第4作『ジュラシック・ワールド』に登場した架空の恐竜、インドミナス・レックスのDNAにも組み込まれています。
ピロラプトル(初登場)
全身がフサフサの赤い羽毛で覆われている恐竜。
オーウェンとケイラがバイオシン・サンクチュアリの凍った湖に不時着した際に現れ、水中を潜って素早く泳いで、二人を襲いました。
実際にピロラプトルが冷たい水の中を潜って素早く泳げたかどうかは不明だそうです。
ラプトルは恐竜の中でも一番鳥類に近いグループで、羽毛を持っていたと考えられています。
水の中であんな俊敏な動きで襲われたら絶対に逃げきれないと思いましたね。
アトロキラプトル(初登場)
マルタ島を拠点に恐竜密売をしている女、ソヨナ・サントスが、メイジーとベータと引き換えの報酬としてバイオシン社から受け取った4頭の肉食恐竜。
それぞれの体色の特徴からゴースト、タイガー、パンテーラ、レッドと名付けられています。
これは遺伝子操作により好きなように体色をカラーリングできることを示しています。
第4作『ジュラシック・ワールド』に登場したヴェロキラプトルのブルー、デルタ、エコー、チャーリーのラプトル4姉妹と対比して、アトロキラプトル4姉妹と呼ばれています。
また、第5作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』に登場したインドラプトルのように、レーザーポインターで示された相手を標的にして匂いを覚え、殺すまで追い続ける習性も持たされており、オーウェンやクレアたちを執拗に追いかけました。
ディロフォサウルス
第1作『ジュラシック・パーク』にも登場している、エリマキトカゲのような襟飾りを持った恐竜。
何気に映画「ジュラシック」シリーズといえばこの恐竜という恐竜の一種だと感じます。
不時着したオーウェンとクレアが再会した際にクレアを襲っていたり、バイオシン社のCEO ルイス・ドジスンが最後に襲われました。
第4作『ジュラシック・ワールド』では、パークのイノベーションセンターのホログラフィック映像としてディロフォサウルスが映し出されていました。
映画に登場するディロフォサウルスは、実在したディロフォサウルスとは見た目や大きさがまったく異なっており、映画だけのオリジナルの恐竜といえます。
アパトサウルス
シエラネバダ山脈の麓の町の木材集積所に現れた2頭の大型草食恐竜。
メイジーの助言を受けた作業員たちに誘導され、森へと帰っていきました。
アロサウルス
マルタ島のブラックマーケットで、カルノタウルスと共にコンテナに捕らえられていましたが、レイン・デラコートがオーウェンに追いかけられている際に脱走させてしまい、オーウェンは挟み撃ち状態になってしまいました。
その後、街の広場で島民たちを襲っていました。
また、今作の前日談にあたる短編映画『バトル・アット・ビッグ・ロック』(Battle at Big Rock)にメイン恐竜として登場し、その映像が冒頭のニュース映像で流れています。
カルノタウルス
マルタ島のブラックマーケット内の闘技場で、幼体がリストロサウルスの幼体と戦わされており、共に闘技場に落ちてきたレイン・デラコートの腕に噛みつきました。
成体はアロサウルスと共にコンテナに捕らえられていましたが、レイン・デラコートがオーウェンに追いかけられている際に脱走させてしまい、オーウェンは挟み撃ち状態になってしまいました。
その後、街の広場で島民たちを襲っていました。
バリオニクス
マルタ島のブラックマーケット内の闘技場で、カルノタウルスの幼体とリストロサウルスの幼体に両腕を噛みつかれた状態のレイン・デラコートの頭に噛みつきとどめを刺しました。
ドレッドノータス(初登場)
バイオシン・サンクチュアリで飼育されている最大の恐竜(草食恐竜)で、地上を歩く動物では史上最大級の大きさを誇ります。
第4作『ジュラシック・ワールド』第5作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』には名前のみ登場していましたが、ついに今作で初登場しました。
アランとエリーがバイオシン・サンクチュアリに向かう飛行機の中から、湖の中に巨大なドレッドノータスがいるのを発見して喜んでいました。
アンキロサウルス
背中が装甲化され、尾の先には大きな骨塊があり、ハンマーのように使って肉食恐竜から身を守っていたと考えられています。
バイオシン・サンクチュアリでも飼育されていました。
イグアノドン
世界で最初に発見された恐竜の一種です。
通常は4足歩行ですが、体重の軽い若い個体や急ぐ時などは2足歩行をしていたと考えられています。
プロローグでギガノトサウルスとティラノサウルスの争いに巻き込まれないよう逃げていました。
バイオシン・サンクチュアリでも飼育されていました。
ガリミムス
ダチョウのような体型をした草食恐竜。
第1作『ジュラシック・パーク』で群れで走る姿が印象的でした。
今作では、冒頭のニュース映像で、車のクラクションの音に驚いて走って逃げる姿が流れていました。
バイオシン・サンクチュアリでも飼育されていました。
コンプソグナトゥス
鶏くらいの大きさの小型肉食恐竜で、群れで獲物に襲いかかります。
前日談にあたる短編映画『バトル・アット・ビッグ・ロック』(Battle at Big Rock)での女の子を襲うシーンの映像や、チーターに襲われているところが冒頭のニュース映像で流れていました。
マルタ島にブラックマーケットでは、食用として捕らえられ、丸焼きにされて売られていました。
ナーストケラトプス
闘牛のような前に突き出た2本のツノと大きな鼻が特徴の角竜。
前日談にあたる短編映画『バトル・アット・ビッグ・ロック』(Battle at Big Rock)に初登場。
今作では、ネバダ州の牧場で、シノケラトプスと共に密売目的で違法に飼育・繁殖させられていたところをクレアたちが摘発。
衰弱した1頭のナーストケラトプスの幼体を助け出します。
それを取り返そうと車で追いかけてきた牧場主たちをナーストケラトプスの成体が撃退しました。
プロローグでは、大群で水場を渡って移動するシーンがありました。
シノケラトプス
サイのようなツノを持つ大型の角竜。
ナーストケラトプスと共に、ネバダ州の牧場で違法に飼育・繁殖させられていました。
ステゴサウルス
パラサウロロフス
ブラキオサウルス
キリンのように首が長い大型草食恐竜。
バイオシン・サンクチュアリでも飼育されていました。
モロス
オヴィラプトル(初登場)
劇場公開版では登場シーンがカットされており、エクステンデッド・エディションにのみ登場しています。
プロローグにて他の恐竜の卵を食べているシーン、マルタ島のブラックマーケットでリストロサウルスと戦うシーンがあります。
恐竜以外の生物
ケツァルコアトルス(初登場)
オーウェンとクレアを乗せたケイラの輸送機がバイオシン・サンクチュアリに着陸許可を求めた際、、翼竜たちが飛行機などとぶつからないようにするADS(飛行抑制システム)を切られたため、ケツァルコアトルスに襲われ墜落してしまいました。
また、群れが水場にいるシーンや、大都市の高層ビルに巣を作っているシーンもありました。
これまでは史上最大の翼竜とされていましたが、現在ではアランボウルギアニアやハツェゴプテリクスという同じくらい大きな翼竜が発見され、最大級の翼竜とされています。
大きすぎて自力では離陸できないと考えられていましたが、現在では普通に自力で離陸できたと推測されているそうです。
プテラノドン
有名な翼竜。
ケツァルコアトルスに襲われて墜落しそうになったケイラの輸送機から脱出したクレアを襲い、パラシュートを破りました。
ディメトロドン(初登場)
バイオシン・サンクチュアリの地下にあるかつての琥珀の採掘場に住み着いている単弓類と呼ばれる種類の生物で、恐竜ではありません。
トカゲのような体型で、背にある脊椎が伸びて形成される扇状の帆(背鰭)が特徴。
地下に迷い込んだアラン、エリー、メイジーに襲い掛かりました。
第5作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では、ロックウッド邸に模型がありました。
モササウルス
今作の一番最初に登場し、蟹漁の漁船を襲っていた巨大水棲爬虫類。
第5作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』で、パークから海に解き放たれ、各地の海で問題を起こしています。
第4作『ジュラシック・ワールド』での、イルカショーのように水中から飛び出して餌のサメを食べるシーンがとてもインパクトがありましたね。
推定最大全長は約18メートル、推定最大体重は約40トン。
映画のモササウルスは実際よりもかなり大きく描かれています。
リストロサウルス(初登場)
マルタ島のブラックマーケット内の闘技場で、幼体がカルノタウルスの幼体と戦わされており、共に闘技場に落ちてきたレイン・デラコートの腕に噛みつきました。
単弓類と呼ばれる種類の生物で、恐竜ではありません。
ディモルフォドン
小型の翼竜で、背中に毛が生えています。
マルタ島のブラックマーケットにて鳥かごに入れられて売られており、売人の腕にもとまっていました。