映画『ジュラシック・ワールド 復活の大地』に登場する恐竜まとめ!新登場の恐竜やオリジナルの恐竜は?

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

2025年8月8日に公開された『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズの第7作目となる映画『ジュラシック・ワールド 復活の大地』(原題: Jurassic World: Rebirth)

今作からは新章になるとのことで、どのようなストーリーになるのか、どんな恐竜が登場するのか楽しみにしていました。

これまでも恐竜についての研究が進むにつれて明らかになった新発見や新説(生態、色や羽毛の有無など)が、新作映画で取り入れられてきました。

予告映像でも、群れで泳ぐスピノサウルスの姿が新鮮で印象的でしたね。

そしてT-Rexも泳いでいます!

ただ実際には、まだ分からないことも多いですし、映画独自の解釈や描写もあったりします。

恐竜たちが、まだ見たことのないどんな新しい姿を見せてくれるのか楽しみです。

もちろんこれまでの映画『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズに登場していない恐竜も初登場します!

今作の映画の舞台は、恐竜を現世に甦らせたバイオエンジニアリング会社のインジェン社による最も悪質な遺伝子操作が行われた、初代『ジュラシック・パーク』の研究施設があるサン・ユベール島で、島には24種類の生物が生息していて、今では危険な試作品だけが取り残されているとのこと。

これまでにも人間が遺伝子実験により作り出した、実際には存在しなかった恐竜が登場しましたが、今作ではさらに恐ろしい突然変異(ミュータント)の恐竜が登場します。

脚本を執筆したデヴィッド・コープと製作総指揮を務めるスティーヴン・スピルバーグは「その実験がすべて上手くいったはずはない」と考え、今作のミュータント恐竜を考えたそうです。

想定外の恐竜が作り出されてしまったということですね。

ここでは映画『ジュラシック・ワールド 復活の大地』に登場する恐竜をまとめました。

実在した恐竜とは違う映画独自の描写(フィクション)もありますのでご注意ください。

そもそも遺伝子操作によって蘇った恐竜という設定ですので、実在した恐竜と違うということはありえるでしょう。

オリジナル恐竜(架空の恐竜)

D-Rex(ディストータス・レックス)

今作の目玉恐竜といえるミュータント肉食恐竜で、6本の手足(2本はT-Rexのような小さな腕で、2本はゴリラのような大きく長い腕で、手にも足にもなり、ゴリラのようにナックルウォークで移動する)、無数の歯、そして旺盛な食欲を持っている最恐最悪の恐竜。

おでこが丸く盛り上がっているのも特徴です。

ギャレス・エドワーズ監督によると、「エイリアンのデザイナーであるH・R・ギーガーがデザインしたようなT-Rexと、『スター・ウォーズ』に登場するクリーチャーであるランコアとが交配したような感じの見た目で、本当に気に入っているデザイン」だそうです。

(映画『スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』のランコアと、映画『エイリアン』のゼノモーフがデザインのベースになっている)

「ディストータス」の意味は「歪み」で、ディストータス・レックスとは「歪んだ王」

ティラノサウルスを作ろうとして生まれてしまった奇形の失敗作で、その奇形の体によって苦痛に苛まれ、より凶暴になっているとのこと。

めちゃくちゃ大きくて、見た目も恐ろしい、恐竜の枠を外れた異形のモンスターです。

予告でも、研究施設で逃げ遅れた研究員を襲う恐ろしい姿が映っていました。

ただ、大きすぎる体と奇形のため動きは鈍いようです。

大きさは体高約9メートル、全長約15メートル、体重約9トンで、T-Rexより大きいです。

今作のラスボスです。

ミュータドン

遺伝子実験により作られたもう一種の恐竜で、翼竜とラプトル(ヴェロキラプトル)を掛け合わせて作られたハイブリッド恐竜。

ラプトルといえば『ジュラシック・ワールド』シリーズのブルーですよね。

とても頭が良く、映画の中で重要な役割を担ってきた恐竜です。

『ジュラシック・ワールド』のインドミナス・レックスや『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のインドラプトルにもラプトルのDNAが組み込まれていました。

ミュータドンは、その頭脳と俊敏さに加え、翼を手に入れた脅威の恐竜です!

喉元が膨らんでいてちょっとずんぐりむっくりとしていますね。

体高約3メートル、全長約4.9メートル、翼開長約9メートル、体重約250キログラム。

予告を見たときは空を飛ぶことはできないのかと思いましたが、なんと、自分と同じくらいの大きさのヴェロキラプトルを捕まえた状態でも空を飛べるとんでもない力を持っていました。

第1作『ジュラシック・パーク』の、厨房でヴェロキラプトルとかくれんぼするシーンのオマージュもありました。

その頃に明らかになった、恐竜は温血動物(恒温動物)であることを、息でガラスが曇ることで表現した有名なシーンもオマージュされていましたね。

ギャレス・エドワード監督の映画『GODZILLA ゴジラ』に登場する怪獣ムートーがデザインの元ネタだと言われています。

初登場恐竜・翼竜

アクイロプス

近年新たに発見された角竜類に分類される恐竜で、シリーズ初登場です。

小さなツノを持つ幼体のアクイロプスが登場し、少女イザベラによって“ドロレス“と名付けられます。

果物や葉っぱを食べる草食恐竜ですが、イザベラが与えたリコリス菓子も好きになったようです。

今作のマスコット的存在の恐竜です。

リュックに入る程度の大きさで、体長約45センチメートル。体重は1.5キログラムくらい。

ティタノサウルス

鞭のように細長い尻尾と縞模様のある長い首とオレンジ色の鰭のようなクレストが特徴の草食恐竜。

史上最大級の竜脚類で、体高約15メートル、体長約22メートル、体重約27トン。

今回のミッションである、DNAを採取する陸・海・空の3大恐竜のうちの陸の恐竜です。

求愛行動はキリンや白鳥などの映像を参考にして描いたそうです。

アヌログナトゥス

鮮やかな緑色をした小さな翼竜。

全長約10センチメートル、最大翼開長約50センチメートル、羽の重さは約40グラム。

今作では、ケツァルコアトルスの巣がある崖の上で、階段を発見したときに現れました。

恐竜

アパトサウルス

ニューヨークにて倒れ、渋滞の原因を作っていた竜脚類の大型草食恐竜。

恐竜にとって生きづらい地球環境の中、最後まで北米大陸で生き残っていた個体で、ブロント・ビリー(Bronto Billy)と呼ばれていました。

トリケラトプス

くちばしのような尖った口で、頭に三本の角とフリルがある有名な草食恐竜。

ヘンリー・ルーミス博士の勤務する博物館に頭骨が展示されていました。

また、サン・ユベール島の研究施設には双頭のトリケラトプスの標本がありました。

T-Rex(ティラノサウルス・レックス)

恐竜といえばこの恐竜という一番有名な恐竜ですね。

恐竜王とも呼ばれる最強の恐竜です。

映画『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズのすべてに登場しており、タイトルロゴにもなっている、この映画の象徴といえる恐竜です。

最大全長は約13メートル、最大体重は約9トン。

今作に登場するのは、これまでのシリーズに登場した個体ではなく、この島で造られた個体で、縞模様がある灰色の体で、エンバー(Ember)と呼ばれています。

今作では川の中に入り水中を泳ぐ姿が見られました!

デルガド一家が川でT-Rexに襲われるシーンは、マイケル・クライトンの原作小説『ジュラシック・パーク』にあったものの、第1作『ジュラシック・パーク』では映像化が断念されたシーンです。

それがついに映像化されました。

なぜ、T-RexのDNAを採取する脚本にしなかったのでしょうか。

スピノサウルス

ワニのような細長い口や背中の大きな鰭が特徴の恐竜。

体高約4メートル、全長約12メートル。

第3作『ジュラシック・パークⅢ』では、ティラノサウルス・レックスとの戦いに勝利したのが印象に残っていますね。

最新の研究では、陸を四足歩行し、水中を泳いで魚を食べていたことが明らかになり、今作では、第3作『ジュラシック・パークⅢ』のスピノサウルスとは全く異なるデザインに変更されており、群をなして海を泳ぐ姿が見られます。

モササウルスと共生関係(相利共生)にあり、共に獲物に襲いかかります。

映画の中で、このスピノサウルスも遺伝子操作されていると明言されていました。

実際のスピノサウルスは遠洋にまで泳いでいくことはなく、川や湖などの淡水に生息していたと考えられているそうです。

ディロフォサウルス

第1作『ジュラシック・パーク』や第6作『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』にも登場している、エリマキトカゲのような襟飾りを持った恐竜。

第4作『ジュラシック・ワールド』では、パークのイノベーションセンターのホログラフィック映像としてディロフォサウルスが映し出されていました。

映画に登場するディロフォサウルスは、実在したディロフォサウルスとは見た目や大きさがまったく異なっており、映画だけのオリジナルの恐竜といえます。

体高約1.5メートル、全長約6メートル。

今作では、ティラノサウルスが食べ残したパラサウロロフスの死骸を漁っていたところ、ボートを取りに川を渡ってきたテレサと遭遇しました。

ヴェロキラプトル

こちらも映画『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズのすべてに登場している肉食恐竜。

鋭い爪と高い機動力を持ち、映画ではとても頭の良い恐竜として描かれています。

実際のヴェロキラプトルは体長1メートルほどで、映画ではデイノニクスという恐竜がモデルになっているそうです。

今作では、夜中に用を足していたザビエルを背後から襲おうとした瞬間、ミュータドンに捕食され、連れ去られていきました。

コンプソグナトゥス 

ニワトリ程度の大きさの小さな恐竜ですが、集団で獲物に襲いかかる危険な肉食恐竜として描かれています。

体高約30センチメートル、全長約1メートル、体重約3キログラム。

これまでのシリーズでは緑色をしていましたが、今作では赤色(頭、背中、尻尾が赤色、お腹、足が灰色)の個体が登場。

ヘンリー・ルーミス博士が崖から落ちた水辺におり、水中から現れた博士に驚いて逃げていきました。

アンキロサウルス

装甲に覆われた背中と、先に大きな骨塊がある尾が特徴の草食恐竜。

尾をハンマーのように使って肉食恐竜から身を守っていたと考えられています。

体高約3メートル、全長約9メートル、体重約4.5トン。

今作では、マーティン・クレブスが運転する車とぶつかりそうになりました。

恐竜以外の生物

モササウルス

みんな大好きモササウルスが今作にも登場します!

第4作『ジュラシック・ワールド』での、イルカショーのように水中から飛び出して餌のサメを食べるシーンがすごかったですよね!

あのシーンで一躍人気者になりました。

これまではインパクトはあったものの少ししか登場シーンがなく物足りなかったですが、今作ではたっぷりとその姿を見せてくれます。

今回のミッションである、DNAを採取する陸・海・空の3大恐竜のうちの海の恐竜です。

分類としては恐竜ではなく、トカゲやヘビなどが含まれる有鱗目という爬虫類の一種です。

映画のモササウルスは実際よりもかなり大きく描かれており、全長は約30メートル、体重は約180トンとのこと(パンフレットには18トンと書かれていましたが、おそらく180トンの間違いだと思われます。シロナガスクジラと同じくらいの大きさです)。

その巨体でシャチ並みのスピードで泳ぎます。

実際のモササウルスの大きさは最大全長13メートルくらいだそうです。

今作のモササウルスのデザインはイタチザメがモデルになっており、緑がかったグレーにヒョウ柄という体色をしています。

第4作『ジュラシック・ワールド』では、恐竜は歯の数が多いほど強いといわれていましたが(実際は無関係)、モササウルスの歯の本数は88本らしいです(個体差や種類によって異なる可能性があります)。

ケツァルコアトルス

史上最大級の翼竜で、こちらも分類としては恐竜ではなく爬虫類の一種です。

体高約5メートル、翼開長約9メートル、体重約250キログラム。

今回のミッションである、DNAを採取する陸・海・空の3大恐竜のうちの空の恐竜です。

古代神殿の遺跡に巣を作っており、ゾーラたちから卵を守ろうと攻撃します。

大きすぎて自力では離陸できないと考えられていましたが、現在では普通に自力で離陸できたと推測されているそうです。