映画『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』過去作の伏線回収や関連は?

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』早速先行上映で観てきました!

最後の『ミッション:インポッシブル』かもしれない『ファイナル・レコニング』は過去最高の出来だったと思います!

特に潜水艦内のシーンや飛行機のシーンの手に汗握る展開とアクション!

笑ってしまうほどのトム・クルーズとイーサン・ハントの挑戦に拍手です!

今までも「100%死ぬやろ!」と思うシーンばかりでしたが、今作は今までで一番「100%死ぬやろ!」と思いましたね。

トム・クルーズもイーサン・ハントも生きていてよかった!

そんな『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は最後の作品ということで、過去の『ミッション:インポッシブル』シリーズの伏線を回収するような脚本になっています。

第1作から第4作まではそれぞれ別の監督で、作品間のつながりはあまりなく1作で完結する物語でしたが、第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』から第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』まではクリストファー・マッカリーが監督を務めており、シリーズ作品としてのつながりが強くなりました。

そして今作は、あまりつながりがなかった第1作から第4作ともつながるような脚本となっています。

後付けではあるかもしれませんが、『ミッション:インポッシブル』ファンにとっては楽しめる内容だったのではないでしょうか。

過去シリーズを復習しておくとスムーズに観ることができると思いました。

また、イーサンが走るシーンはもちろん、捕まって縛られているところから抜け出すシーンや爆弾解体シーンなどセルフオマージュシーンも多数ありましたね!

ここでは、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』で回収された過去作の伏線や関連・つながりをまとめていきたいと思います。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』過去作の伏線回収

第3作『ミッション:インポッシブル3』でイーサンが盗み出した「ラビットフット」は、実はAIプログラム「エンティティ」のソースコードが入ったコアモジュール「ポドコヴァ」だった!

今回、イーサンが潜水艦セヴァストポリに回収に行ったコアモジュールです。

今回のAIによる事件はイーサンが「ラビットフット」を盗み出したせいで起こったともいえてしまう。

『ミッション:インポッシブル3』では、結局「ラビットフット」が何だったの明かされないままだったんです。

それが見事に伏線として回収されました。

イーサンを追うCIAエージェント、ジャスパー・ブリッグス(シェー・ウィガム)は、第1作『ミッションインポッシブル』のIMF(CIAの極秘諜報部隊 )の裏切り者であるジム・フェルプス(ジョン・ヴォイト)の息子だった!

前作の第7作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』から登場しているCIAエージェントのジャスパー・ブリッグスは、実は第1作『ミッションインポッシブル』で作戦のチームリーダーで裏切り者だったジム・フェルプスの息子、ジム・フェルプス・ジュニアでした。

ジャスパーは、父親を裏切り者として暴露し殺害したイーサンに対して、復讐心のような複雑な思いを抱えていましたが、最後にはミッションを成功させたイーサンと和解しました。

第1作『ミッションインポッシブル』で、イーサンがノックリスト(スパイリスト)を盗み出すために侵入した、CIA本部のセキュリティルームを作ったウィリアム・ダンローが、潜水艦セヴァストポリの座標を知る人物だった!

『ミッションインポッシブル』で一番有名なシーン、イーサンがワイヤーで吊るされてノックリストを盗み出すシーンで落としたナイフを手にしたのがCIAエージェントのウィリアム・ダンローです。

イーサンがウィリアム・ダンローが作ったセキュリティを破ったことで、彼は本部から飛ばされてしまいました。

その結果、潜水艦セヴァストポリの座標を知る重要人物となったのです。

しかも、セキュリティルームで手にしたナイフを今まで持ち続けていてイーサンに手渡しました。

関係のない過去の出来事、行いが未来を救うことになる因果関係は、個人的に大好物のパターンです。

つまり、過去のイーサンの行いのせいで事件が起こったともいえますが、過去のイーサンの行いのおかげで今回の事件を解決できたともいえるのです。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』過去作との関連・つながり

イーサンは潜水艦セヴァストポリへ向かうために、航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュで、アメリカ大統領のエリカ・スローンからの手紙をニーリー少将に届けます。

そこには“1996年5月22日”という日付が記されていました。

これはスローンとニーリーがリスクを取らなかったために、共に愛する人を失ったミッションが遂行された日でした。

実は“1996年5月22日”は、現実世界では第1作目『ミッション:インポッシブル』の(アメリカでの)公開日でした。

アメリカ大統領のエリカ・スローンは、第6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ではCIA長官として登場しています。

CIA長官から大統領になったんですね。

『トップガン マーヴェリック』のセルフオマージュ

トム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督は映画『トップガン マーヴェリック』でもタッグを組んでおり、今作には『トップガン』を思わせるセルフオマージュシーンもありました。

イーサンが潜水艦セヴァストポリへ向かうために乗船した航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュは、アメリカ海軍のニミッツ級航空母艦の第10番艦(最終艦)で、一方、マーヴェリックが作戦決行時に飛び立った航空母艦は、同じくニミッツ級航空母艦の第4番艦のセオドア・ルーズベルトでした。